It's 9 oclock on a Saturday.....

15年前には想像してなかった世界がある。まさか、コンピューターがこんなに広まるなんて思ってもいなかった。世界は便利になったのか?。かつて、売り掛け買い掛けのマッチングをするプログラムを作ったことが有る。15年も前の話だ。女の子*1たちが毎月プリントアウトされた紙を目で見て売りと買いをマッチングして処理をしていた。空に向かってそびえ立つビルに場所を構える商社だったので、当然半月くらいかけてやる仕事だった。それを、ミニコン*2からもってきた8インチフロッピー*3から読み込んでマッチングさせる。マッチングから印刷し終わるまで30分も掛からないで終わるようになった*4。あるべき姿だ。人間のやるような仕事ではない。ところが、女の子達から怒られた。まぁ、ある程度冗談だったのだろうが「仕事が増える」と。2週間の退屈だけど楽な仕事を彼女たちから奪った事を責められた*5。30階にある客先のオフィスから外を見ながら軽いカルチャーショックを受けていた。便利な物を作ったはずだったのにって。今なら彼女たちの気持ちも分からなくはないが、当時は理解できなかった。そのあと彼女たちとあまり口をきかなかったような気がする。今、目の前にあるコンピュータは当時とは比べ物にもならないくらい速いはずだ。なのに何かが違う。2倍3倍速いCPUやメモリを積んでも速くならない。彼女たちの呪いだろうか。見た目は豪華になっている*6。まぁ、画面のサイズも当時の面積比で4倍もあるが、それでも感覚的な速さとスペックが比例してくれない。どうなってるんだ。コンピュータが流行った原動力にはなったのだろうけど、技術の進化を遅らせたのもこのOSのせいなんだろうな。本当ならHALが宇宙船の中でデイブ船長とチェスしてないといけない時代なのに。

*1:その頃はみんな年上なんで子なんかじゃないけど

*2:オフコンとも呼んでいたかもしれない。大型ではない小さい仕事だから若造に全て捲かせてくれたのだろう

*3:そう、まだ8インチのしかもフロッピーの時代だ

*4:それでも自分は遅いなと思った。発注した部長さんは喜んでいた。

*5:まぁ、多分冗談だ。きっと

*6:少なくとも作った会社はそう思ってるに違いない