<a href="http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/gunma/news/20040602ddlk10040262000c.html">前橋の牧場で迷子のシカを保護 赤城山ではアライグマを保護 /群馬
記事中の最後のアライグマについて。ペットが野生化した以外の可能性を述べよ(200字以内)*1。外来種というのは困った物です。島国は特に外来種には弱い。生物が独自の発展をして閉じられた中での天敵にしか対応した進化をしていないからなので、そこへいきなり大量の天敵となる外来種を持ってくると効果イケメンです。生物農薬として運び込まれた蜂や、皆の知ってるブラックバスやブルーギル、アライグマ、プレーリードッグ、アメリカザリガニ、外国産カブトムシやクワガタ、セアカゴケグモ。普段見ているタンポポも大半は外来種だ。列挙するととてつも無くなるのでこの辺でやめておく。人間に有害だとある程度対処はされるが*2、そうでも無かったり、逆にそれによって利権がからむような場合*3は中々対処できない。アライグマなんかは鎌倉で大繁殖してるみたいで、民家に多大な被害を与えてるが、野生生物扱いなので殺す事もできない*4。本来なら何万年かけて起こるような事を人間は数十年でやってしまう。列挙した物は特に「侵略的外来種」と言われてる物で、他の種に与える影響が大変大きい。でも、彼らは何も悪くない。悪いのはあくまでも、それをペットとして輸入したり、釣りの集客の為に湖沼に放つ人間である。最初のネタに戻るが、日本にはかつて狼がいた。哺乳類の食物連鎖ピラミッドの中では上に位置するが、それは100年前に人間の手によって絶滅させられた*5。おかげで、100年後の今、鹿類が増えて困ってる地域が多い。そして、現在は山をどんどん削り、宅地として広げてしまったせいで「猿、熊、猪、蜂」等の野生生物と人間の接点が増えトラブルが絶えない*6。日本狼学会というのがあって、日本に再び狼を持ってきて食物連鎖を元に戻そうとしている人達もいるけど、一度狂った生態系は、そう簡単には直りません*7。ちょっと長文になっちゃったけど、そういう問題もあると言うことを頭の片隅にでも置いておいてください。